クリーニング店のお預かりサービスのついて考察。
クリーニング店のお預かりサービスのついて考察。
クリーニング店の公告によく書いてありますよね。
「○○点以上ご利用で秋までお預かり無料」
ところが
今年はあまり見かけないと思いませんか?
おっかしいなぁって思っていませんか?
その理由がこちら。
朝日新聞が11月にすっぱ抜いちゃいました。
ですから、今年は広告しないんでしょうかね?
これにはクリーニング店特有の事情が絡んでいまして。
冬物をクリーニングに出す、いわゆる
「春の衣替え」
3月末から長くて入梅までの3~4か月
これがクリーニ業界の最大の繁忙期!
この時期のクリーニング工場はそれはもう大騒ぎのてんやわんや状態です。
それが、
これを過ぎて夏になると今度は一気に減速して閑散期になります。
さて、ここまで読んだ賢いあなたはもうわかりましたね。
預かった品物を少しづつ消化して(洗って)、仕事量を平均化するんです!
新聞の記事にもありますが、最後に処理される品物はお預かりしてから数か月放置されることになる可能性があるわけです!
限りあるクローゼットのスペースの有効利用という観点から見れば非常に効率的なシステムのように見えますが、からくりはこういうことなんです。
そこで、(それでも?(笑))
お預かりサービス、まだ利用しますか?
とは言うものの、便利なサービスには間違いありません。
サービスを実施しているお店の受付でで、聞いてみましょう。
*洗ってから保管しているのか、
*保管場所の状態はどうなっているのか、
(保管場所の状態によってはカビや変色、虫くいも起きかねないからです。)
ちゃんとしたクリーニング店なら答えてくれるはずです。
帰ってきた答えで利用するかどうか決めてみてはいかがでしょうか。
当店はどうかと言うと、
保管サービスはしていません。
と言うより、できません。
が正しいと思います。
お預かりしたらすぐにクリーニングしてお渡ししていますので、面倒でもできるだけ早く引き取りに来ていただいて、
ビニールカバーは、はずして
防虫剤をしっかり効かせて
クローゼットで保管してください。
クリーニング店の店頭は、保管には全く適していませんから。
だからといって、
面倒になってクリーニングせずに仕舞うのは絶対にやめてくださいね。
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
(毎日屋クリーニング店 店主)
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。