洗濯表示(ケアラベル)に書かれていること、本当に正しいの?
洗濯表示(ケアラベル)に書かれていること、本当に正しいの?
厨房用の白衣、いわゆる作業服についている洗濯表示です。
これを見て、おかしいなぁ、矛盾してるなぁと思うのは私だけでしょうか?
表示をそのまま説明してみます。
◆水温40度限度とし弱い機械力で洗う
◆漂白剤は使用できない
◆タンブラー乾燥禁止
◆アイロンは中温で(付記用語にあて布使用)
◆ドライクリーニングは石油系を使用し機械力は弱く
◆クリーニング業者によるウェットクリーニングは禁止
作業服なのに本当に40度以上で洗えないのでしょうか?
それも弱い機械力でしか本当に洗えないのでしょうか?
この作業服は真っ白です。素材もポリエステル100%です。少なくとも酸素系の漂白剤の使用は問題ないのでは?
私個人の見解ですが、塩素系漂白剤も問題なく使用できると思います。
タンブラー乾燥禁止する理由がこの素材、仕様では全く見当たりません。
強いて言うなら、ポリエステルの種類によっては乾燥時の熱で収縮するということでしょうか?
アイロンについては、高温にする必要がないのでこの表示で問題ないように思います。
ドライクリーニングについても、石油溶剤指定の理由がわかりません。
最も不可解なのが、ウェットクリーニング禁止のマークです。
40度で弱い機械力であらゆる品物が、最も弱い機械力のウェットクリーニングに耐えられないはずがありません。
✕をつけるのは違うと思います。
(この場合、この記号を省くのが正解だと思います)
と、このように矛盾だらけです。
アパレルメーカーはこの品物にどのような仕様書(その服の設計図みたいなものです)をつけたのでしょうか?
一度その仕様書を見てみたいものです。
家庭用品品質表示法だからあくまで一般消費者向け、と逃げるんでしょうけど、
ちゃんと見ている人はいるんですよ!
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
(毎日屋クリーニング店 店主)
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。