アクシデント!靴底がベロンと剥がれてしまった。その原因とは・・・
アクシデント!靴底がベロンと剥がれてしまった。その原因とは・・・
9月23日
秋分の日
世間では3連休の中日ですが、
(シルバーウィークって言うんですか?)
久しぶりにお勉強しに、大阪市中央区に出かけてきました。
地下鉄で「谷町六丁目」で降りて
ここで夕方まで頑張ります。
講師はこの方。
山本佳身さん。
お勉強の内容は
[クリーニング屋さんの気持ち(サービス)をいかにお客様に伝えるか]
[お客様←→スタッフ←→工場の情報共有のあり方]
業界特有の問題点など
内容の濃い、充実した、あっという間の6時間でした。
ここでアクシデント発生!
昼食をどこで食べようか考えながら歩いていると、
おや、足音がなんかおかしい?
なんと!
つま先10cmほど剥がれてきて、みるみるうちに
つ左足の靴底がベロンと取れてしまいました
\(◎o◎)/!
これはもう昼食どころではありません!
▶おっけーぐーぐる
この辺の靴屋さん探してください。◀
ヒットしました。
1キロちょっと先の上本町という駅のビルの中に<ABCマートがある>という情報。
この「片ちんぐ」の状況で1キロ歩きました(笑)
不思議なもので、すれ違う人が皆私の足元を見ているような錯覚に陥ります。
💦うー、は、恥ずかしい(//∇//)💦
店に入るなり、店員さんが私の足元を見て、
「あ、それですか」
「・・・はい。」
で、買いました。
デザインはまぁ気に入りましたが、
不本意で思わぬ出費です〜。
おかげで午後の部に5分遅刻してしまいました。
さてさて、
ここで 、
なぜ靴底が剥がれたのか考えてみましょう。
靴底は接着剤で貼り付けてあります。
接着剤は「樹脂」です。
「樹脂」は何もしなくても勝手に劣化してゆきます。
空気中の水分によって劣化する、「加水分解」と言います。
箱の中やビニールの中で動かさずにじっとしておくほど劣化が促進します。
一概には言えませんが、毎日ずっと使っているものの方が長持ちしたりします。
実は、私の靴も今回久しぶりに履きました。
そのため、加水分解して劣化し、硬くなっていた「樹脂」である接着剤が一気に剥がれた訳です。
女性のヒールがいきなり取れるのもやはり同じです。
これは衣服にも当てはまります。
何かというと、
代表的なものは「ポリウレタン」。
合成皮革の表面や、ストレッチ素材として昨今の洋服に非常に多く使われています。
ポリウレタンも「樹脂」''ですから同じように空気中の水分を吸って勝手に劣化していきます。
ほとんど着ていないのに、
置いてただけなのに、
でも
日本の高温多湿の気候では、早ければ2年程度でどんどん劣化していきます。
知らないうちに合成皮革の表面がべたべたになったり、ボロボロ剥がれたり。
ストレッチがあまり効かなくなって、型崩れしてしまったり、表面に白い小さな糸が出てきたり。
これが主な症状です。
残念ながらこれを元に戻す方法はありません。
こればかりはクリーニングで寿命を延ばすことはできません。
ただし、
*汗による劣化なら、適正なクリーニングをすることで少しは劣化を遅らせ、現状を維持させることができます。
*少しのベタつきなら、特殊な方法で復元加工することが出来ます。
一張羅だから、高かったから、としまい込んでいないで、
この際、どんどん着用して消費しちゃいましょう!
私の靴のようにならないためにも(笑)
※服を劣化させる「樹脂」「ポリウレタン」「合成皮革」の加水分解に関しては、次のブログでも詳しく説明しています。よければご覧ください。
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セミナーのあとはお楽しみの懇親会。
こんな景色のいい所で交流を広めました。
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【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
(毎日屋クリーニング店 店主)兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。
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