全然美味しいです？！
全然美味しいです？！
って、グルメ番組などでリポーターや、タレントなどがこの言葉を言うたびに違和感を感じるのは私だけでしょうか？
「全然」が付いたら「美味しくない」やろ！って突っ込んでしまうのは、
私がアラ還のオッサンだからでしょうか？
まあ、世の中の「風潮」ですし、言葉は生き物でどんどん変わっていくって言いますから、
ひとりで怒っても仕方ないかもしれませんね。
その風潮といえば、
ここ数年、どんどん増えています。それは
着る前洗い。
冬物を必要になる直前にクリーニングに出すことです。
本来は春になって必要なくなるとクリーニングに出します。しまい洗いです。
これが通常です。
でも、理由は定かではありませんが、なぜか年々この着る前洗いが増えているような気がします。
もちろん、クリーニングに出していただけることは非常にありがたいですし、
クリーニングせずにまた今シーズンも着るよりは何100倍もマシなんですよ。
これを読んだからといって、クリーニングに出さない方がよっぽど悪いんですよ。
で、違和感の理由。
冬物の下着を洗わずに秋まで置いときますか？
もちろん、ちゃんと洗ってしまいますよね？
その下着の上に着ているセーターやアウターは汚れていませんか？
当然、汚れていますよね。
そのまま約半年洗わずに置いておくと、汚れはどんどん酸化し落ちにくくなってしまいます。
その時についたシミもどんどん定着してしまいます。
最悪の場合、変色や褪色が起こります。
その落ちにくくなった汚れやシミを取ろうとすると通常よりも強いクリーニングを行うことになります。
クリーニング代金とは別に染み抜き代がかかる可能性もありますし、
当然服にもダメージが加わります。もちろん変色褪色は元に戻りません。
いかがですか？
着る前洗いのメリットは何一つありません。
来年の春は元号が変わったら、
すぐにしまい洗いを忘れずに。
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
（毎日屋クリーニング店 店主）
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。
