驚愕の事実!洗えない服!
驚愕の事実!洗えない服!
まずは写真をご覧ください。
あるハイブランドの商品です。
ブランド名は伏せます。
一見何の変哲もないレインコートに見えますね。
ところがケアラベルを確認すると・・・
日本語表記。
海外向け表記も。
(;゚ロ゚)えっ、全部❌がついてる!
んじゃ、洗えないの?
幸い、ケアラベルにフリーダイヤルの
お問い合わせ電話番号が書いてあるので
メーカーに聞いてみました。
以下、そのやり取りを要約しますと。
私:全部❌がついていますが、本当にクリーニング店でも洗えませんか?
メーカーさん(以下メ):はい、洗えません。
メ:大量の水に浸かるとポケットに付いている革に悪影響があるため水洗いはできません。
メ:ドライクリーニングすると表面の撥水加工が取れてしまうのでできません。
私:では、どうすればいいでしょうか?
メ:水で湿らせた布で拭いていただくしかありません。
私:これはレインコートですよね。雨の日に着用する服ですよね。雨に濡れたらダメなんでしょうか?
メ:大量の水に浸かると・・・(さっきの繰り返し)
私:では、そのことをお客様は知った上で買ったのでしょうか?ケアラベルには書いていないようですが。
メ:ご質問があれば現場のスタッフが説明していると思います。
私:では、質問がなければ説明していない?
メ:・・・・・。
私:今日のこのやり取りをそのままお客様に説明してもよろしいでしょうか?
メ:・・・・・あー、はい・・・。
ありゃ、怒っちゃいました?
もう、こうなると、まともなやり取りはできませんので、
お礼を言って、電話を切ろうとしたところ、
店名、住所、私の氏名まで求めて来ました。
もちろんお教えしましたよ!
元々、ホームページに載せてますしね(^^)v
ところで、ドライクリーニングしてはいけない理由、
メーカーさんの話も、たしかに撥水加工は取れるので、
間違いではありませんが、
実は、それよりもっと重大な理由があるんです。
この写真で説明できます。
メーカー名のラベルを縫い付けてある黒い布部分は接着です。
肩、背、等の縫い目の防水テープも接着です。
これらの接着部が、ドライクリーニングの主に溶剤などの影響で
剥がれてしまう恐れがあります。
だから、ドライクリーニング❌なんです。
そして、水洗い❌の理由のこれ。
ポケットの革です。(メーカー名はぼかしてあります)
この、たった約1㎝X3㎝の小さな革のラベルのために
水洗いどころか、雨に濡れることもままならないなんて!
レインコートですよ!
主に雨の日に着る服ですよ!
これさえなければ、手洗い〜ウエットクリーニング
なら充分できる商品なのに。
これ、素材の選定に他の選択肢はなかったんでしょうかね?
私が書けるのはここまでです💦
そして、ブログに何度も書いていますが、
などなど、
まだあります。
そして、これも何度も言いますが、
決して買うな、と言っているわけではありません。
当然、この服にも賞味期限がある、ということや、
今回書いたようなそういうことを全部承知の上で購入されるのなら
何ら問題ありません。
これから、秋冬物を買うシーズンが来ます。
くれぐれも、
素材や、ケアラベルを読める知識を身につけて
せめて、このブログを読んでくださっている方は、
賢く、良い買い物をしてくださいね(^-^)v
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
(毎日屋クリーニング店 店主)
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。