今はコレの使い方に要注意!
今はコレの使い方に要注意!
本日の感染者数○○○人、
私達の住む町は○○人、
連日の感染者数の報道にうんざりしながら
めっちゃビビっている私店長です。
「正しく怯えましょう」
どこかの知事さんが言ってましたね。
この言葉は好きです。
さて、
今回のお題はこれです。
同業組合の月刊機関誌から抜粋しました。
この衣料管理情報のページは
以前このブログで何度か
「クリーニング屋さんの事件簿」
として記事にしたことがあります。
察しのいい方はもうおわかりいただけたと思いますが、
昨今コロナ対策でよく使われている
「除菌剤」「除菌スプレー」
市販されてる物の中に
次亜塩素酸ナトリウム
これが希釈配合されているものがあります。
また、あちこちで情報が流れているので
(このブログでも書きました(^。^;))
それを見て台所用漂白剤(キッチンハイター等)を希釈して自作している方も少なくないと思います。
ただ、これはあくまで手指やテーブル、ドアノブ等の消毒用です。
間違っても絶対に衣服にふりかけないでください。
上の資料は、除菌スプレーが原因ではないかもしれませんが、
非常によく似た事例なのでこれを使いました。
除菌スプレーはかなり希釈されているので、
意外とその場その時に資料の写真のようにはすぐには変退色しないので分からないんです。
除菌スプレーがかかったことを知らずにクリーニングに出して、
クリーニング工場でドライクリーニングする工程の中で
乾燥やプレスの加熱等の作用で
変退色が一気に顕在化されてしまいます。
お客様からすれば
クリーニングに出す前はパッと見どうもなかったので、
クリーニング屋さんの洗い方が悪かった!
となるワケです。
既にこの事例が私店長の耳にも近くで数例聞こえてきています。
わざと掛けたわけではなくても、
通常の手指の消毒等の時にも知らない間に衣服にかかってしまっているかもしれません。
次亜塩素酸ナトリウムは消毒に非常に有効な成分ではありますが、
反面、ご存知の通りとても強い漂白作用があります。
消毒液の購入時や、取り扱いには十分に注意しないといけませんね。
そもそも、
次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムは全くの別物です。
ご注意ください。
空間除菌と称して空気中に散布するのも厳禁です。
吸い込むと重大な健康被害がおこることがあるんですよ!
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
(毎日屋クリーニング店 店主)
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。