ドライクリーニングでお願いします!
ドライクリーニングでお願いします!
「ドライクリーニングでお願いします!」
と、開口一番お客様がご依頼です。
でも、よく見たら
(写真無くてすみません💦
ちょっと個性的なデザインの服だったんで
個人が特定されると困るので。)
全体にものすごくシワシワです。
ちょっと事情を伺ってみましょう。
「家で水洗いしたから
ドライクリーニングしてもらったら
Wクリーニングになると思って」
「ドライクリーニングってお家ではできないんですよね。
油汚れがよく落ちるんですよね。」
お、Wクリーニングはご存じのようですね。
ドライクリーニングも知ってらっしゃる。
でも、ちょっとおしい💦
表示は水洗いOKになっていますね。
どこが、何が、おしいのかわかりますか?
*写真はイメージです。
まず、このリンクを見てください。
>「クリーニングの基礎知識」(引用:全国クリーニング生活衛生同業組合連合会)
そもそも、シミ、汚れのほとんどが
最も外側を油分の膜が覆っています。
特に家庭洗濯は水洗いなので、
よほど工夫して洗わないと油シミは残りやすいです。
でも、この油の鎧を取ってやると、
シミや汚れは一気にとても取れやすくなります。
ちょっとわかってきましたか?
この場合、
先にドライクリーニングするのが正解なんです。
ドライクリーニングをすることで
油の鎧を剥がして
そのあとに水洗いすると、とても綺麗な仕上がりになる、というわけです。
いかがでしょうか?
ただWクリーニングと言っても
順番はどうでもいいわけじゃないんですよ。
時々テレビ等で
魔法のようにシミ抜きをするクリーニング屋さんの映像が流れます。
このシミ抜き作業も全く同様で、
簡単にやっているように編集されていますが、
あの小さなシミ抜き台の上で
①まず油汚れを取って
②それからシミを取る、という
Wクリーニングをしています。
いかがでしょうか?
スマホ全盛の時代で、
いわゆる自粛生活が続く中、
色々検索する時間もあって
ついつい自分でやってみたくなりますよね。
ただ、ひとつ間違うと、
もう着用出来なくなる、
っていうことも有り得ますので、
(これも店頭でのあるあるです)
ここはひとつ
やってみる前に、
プロのクリーニング師に質問してみてください。
このブログで定番の
「個人のクリーニング屋さん」に。
以外と気さくに答えてくれると思いますよ。
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
(毎日屋クリーニング店 店主)
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。