カーテンのクリーニング
カーテンのクリーニング
今回、テーマは直球です。
何故かというと、これから説明します。
カーテンのクリーニング、当たり前ですがよくご用命いただきます。
でも、せっかくお持ち込みくださったのに、かなりの確率でお断りすることが多いです。
それはなぜかと言いますと、
その前に画像を。
拡大します
*お客様の許可を得て掲載しております。
ビリビリに破れてしまいました。
カーテンはその特性上常に太陽の光にさらされています。
光の中には紫外線が多く含まれています。
紫外線を浴び続けるとご存知のように繊維は劣化します。
また、暖房器具や調理器具、交通量の多い道路に面していれば自動車から出る排気ガス(窒素酸化ガス)にもさらされています。
これ以外にも、窓などの結露によるカビ、料理の蒸気、人から出る水分など、結構多くの汚れがついています。
紫外線とこれらが複合して作用すると、繊維の劣化がぐんと促進されます。
カーテンにはドレープがあるので光が強く当たる所とそう出ないところができます。
そのため縦に部分的に劣化が進んで繊維の主に横糸が脆化(ぜいか:もろくなる)して、クリーニング等による揉み、擦れ作用で脆化部分が裂けるように破れてしまう、というメカニズムです。
このカーテンの場合、繊維の横糸が脆化したため、縦に裂けるようになってしまいました。
また、縦方向に縮んでしまうトラブルも少なくありません。
この場合、収縮量は5㌢を超えることも少なくありません!
そうなると、特に掃き出し窓のカーテンでは用をなさなくなります。
このように、カーテンのクリーニングには大きなリスクが付きまといます。
たかが、カーテンのクリーニングですが、
これをご理解頂いた上でご用命くださいますようお願い申し上げます!
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
(毎日屋クリーニング店 店主)
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。