鑑定すれば、わかるんです!
鑑定すれば、わかるんです!
セーターをクリーニングに出して帰ってきたら以前には無かった穴があいていた!
っていう経験はありませんか?
実はこれ、ほとんどの場合、
虫食いが原因
って知ってました?
そんなことなんでわかるの?
クリーニング屋の言い訳でしょう!
いえいえ、穴の空いたところを顕微鏡で観察するとわかります。
○印のところが虫が噛んだ「歯型」です。
虫食いなら必ずこの「歯型」が見つかります。
では、なぜクリーニングする前になかった穴がクリーニングしてから発見されるのでしょうか。
分かりやすい図がありました。
写真もありました。
クリーニングに出す前に、穴の開いてない状態というのは、完全に噛み切られずに表面だけうっすら食べられている場合です。
原因は後で述べますが、このケースが非常に多いです。
この状態でクリーニング店に持ち込まれ、洗浄作用で穴が開くという図式になります。
では、そもそもなぜ虫がウールなどの繊維を食べるのでしょうか?
虫はウールなどの繊維が決して好きで食べているのではありません。
衣服についたエサを繊維と一緒に食べているんです。
エサとは一体何でしょうか?
その代表選手は食べこぼしです。
汁物等を知らずにこぼして乾いてしまうと見えません。
他には、尿、皮膚のカス、意外なところでは肩や背中についた鳥のフンが原因になったものもありました!
虫は繊維の表面についたエサをなめるように食べるため、前出の写真のようになる
↓ ↓ ↓ ↓
クリーニングで穴が開く、となるわけです。
では、虫食いを防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
それらの汚れが付着しないように、また、付着してもすぐに取り去るようにすることに尽きます。
虫食いの代表的な虫達の写真です。
まさに、見かけたらご用心!
特に幼虫が繊維を食べます!
具体的な予防、対策は次回に詳しく書くことにします。
でも、穴あきは、少し跡は残りますが比較的安価で修理できますよ。
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あきらめないで御相談くださいね。
ではまた。
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
(毎日屋クリーニング店 店主)
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。