クリーニング代、そんなにもったいないのかなぁ?
クリーニング代、そんなにもったいないのかなぁ?
今回はお客様の了解を頂いていませんので、写真はありません。
でも、立て続けに2件同じようなケースがあったので、ここで書いてみます。
一件目はセーター。
間違って家で洗ってしまって、型くずれしたので直してほしい、というご要望です。
早速確認すると、ざっくり編んだ厚手のウール100%のセーターです。ケアラベルは水洗い「×」です。完全に縮んでしまっており、なおかつフエルト化もしてしまって、仕上げ用のシリコンなど色々駆使して頑張ってみましたが、残念ながらほとんど復元不可能でした。
二件目はワンピース。
お申し出は礼装用の黒のワンピース、先程とほぼ同様に家庭洗濯してしまいました。
こちらも確認すると、特に縫い目部分の収縮がひどく、また、表地が縮んでしまって裏地が5センチほど出てしまっている状態です。
これまた先程同様、仕上げ用シリコンなど色々処理して、ハンドアイロンで修正作業したところ、なんとか着用するレベルには仕上がりましたが、全体の型崩れは完全には治りませんでした。
巷ではおうち洗いに関するこんな本が出回っていますし、
お直しの本も、こんなに色々あります。
衣替えでクリーニング代が高くつくことはもちろん知っていますし、クリーニング代を節約する気持ちは分からないでもありませんが、「間違って」無理なチャレンジ(!)は結局高くつくことになりますよ。
うまく洗えたとしても、やはりプロの仕上がりとは差があります。
また次のシーズンも気持ちよく着たいのであれば、ここはひとつ、
プロに任せてみませんか?
でも、勘違いしないでください。
何が何でもクリーニング屋に出しましょう、と言っているのではありません。
前回のブログの続きのようになりますが、
これ、洗えますか?
どうやって洗ったらいいですか?
など、ご家庭洗濯の質問は大歓迎ですので、どうぞ、店頭でご質問ください。
できれば洗う実物をお持ちいただきますと、より的確なアドバイスができると思います。
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
(毎日屋クリーニング店 店主)
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。