香りという名の公害。柔軟剤や合成洗剤の香りの影響とは？
香りという名の公害。柔軟剤や合成洗剤の香りの影響とは？
こんにちは。
兵庫県尼崎市の小さなクリーニング屋さん
毎日屋クリーニング屋の店長です。
まず、
こちらの新聞広告をご覧下さい。
6月5日の読売新聞です。
シャボン玉石けんさんの1面全面を使った
香り付き柔軟剤について書かれています。
実は今、
クリーニング屋さんで
この香り付き柔軟剤について
困った問題が起こっています。
それは
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おうち洗いで
この香り付き柔軟剤を使って洗濯すると
マイクロカプセルの作用で
家で洗っていない
ワイシャツ、ブラウス
セーターやジャケット、コートにまで
どんどんにおいが移ってゆきます。
そうやって柔軟剤のにおいが移った衣服を
当店でお預かりして
クリーニングすると
その柔軟剤のにおいが
他のお客様の衣服に移ってしまい
「別の人のにおいがついてる！」
という苦情が
何件も 出てしまいました。
そこで、当店としては、
柔軟剤のにおいがする衣服は
他のお客様と分けて洗う
「別洗い」
とさせていただくことにしました。
別作業になるので、心苦しいのですが
当然、別料金をいただくことになります。
また、においが強いものは(当店判断)
お預かりをお断りしています。
と、ここまでは、クリーニング店として
当店での取り扱いの話です。
最初の新聞広告の話に戻しましょう。
そもそも
香り付き柔軟剤はなぜ体調不良を引き起こすことがあるのか、
私店長、ちょっと勉強してみました。
液体の香り付き柔軟剤を
スプーン一杯すくうと
その中に香り成分の入ったマイクロカプセルが
なんと、
数百万〜1億個以上も含まれているそうです！
そのマイクロカプセルが衣服に付着して
動いたり擦れたりする度に
カプセルが潰れて中の香り成分が出る、
というメカニズムだそうです。
ただ、
そこには大きくふたつ問題があるようで、
まず、「マイクロカプセル」。
このマイクロカプセルの素材は
ポリウレタンでできています。
そう、あの合成皮革やストレッチ素材に
使われているポリウレタンです。
それが先ほど説明したとおり
目に見えないほど小さなカプセルなんで、
劣化するのも早く、劣化が進むと、
イソシアネートという物質に変化するそうです。
これは人には猛毒の物質で、
中枢神経系を直に刺激するんだそうです！
また、中身のにおい成分は
100％化学物質でできていて、
化学物質過敏症の原因のひとつになるそうです。
実際、健康被害も多数報告されています。
各地で香り付き柔軟剤を巡って
訴訟まで起こっていて、
国会でも取り上げられているのに、
ここまでわかってきているのに、
何の規制もされないのは
なんなんでしょうね？
香りを付ける理由をお客様に伺ったことがあります。
- ご主人様のにおいが〜
- 年頃の子供さんの部活のにおいが〜
- お年寄りの介護のにおいが〜
と、だいたいこの三つの
お答えが帰ってきます。
この三つのお悩みに共通する対策としては
- ぬるま湯で洗う
- 酸素系漂白剤を併用する
- 柔軟剤の代わりに、クエン酸、ミョウバン を使う
＊色物、柄物の色移りにはご注意ください
＊クエン酸、ミョウバンは大さじ一杯程度で充分です。
ここまで読んでも
まだ香り付き柔軟剤を使いますか？
私店長は
シャボン玉石けんさんを
全面的に支持します！
6年前にもこんなブログ書いてました。
↓↓↓↓↓
>「柔軟剤はたくさん使わない！」柔軟剤の使い方 4つの注意点。
当店のブログの中でも良く読まれているブログですので、よければ読んでみてください！
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
（毎日屋クリーニング店 店主）
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。
