防虫剤は防虫剤なんです？！
防虫剤は防虫剤なんです？！
残暑のきびしい９月でしたが、
１０月もなかばにさしかかり、
ここへ来て朝晩肌寒くなってやっと秋らしくなってきましたね。
となると、待っているのが
衣替え。
でもね、その前に当店のポップを使ってちょっとお勉強しましょう。
要するに、
虫は繊維を好んで食べるのではなく、
汗や食べこぼし等の汚れをエサと認識して繊維ごと食べてしまうんです。
必ずクリーニングしてからしまいましょう、って
私達が口を酸っぱくして言っているのは、こういうことなんです
どの虫ももちろん害虫ですが、
特に右の体調5ミリぐらいの細長い蛾、見たことありませんか？
この蛾の幼虫が服にに穴を開ける犯人です。
この幼虫は弾けるようにピーンと飛ぶ(結構な距離)ので、
知らぬ間に身体にくっついて家の中に侵入します。
たまに、オレの家には虫なんて絶対いない！って断言する方がいますが
人体にも害がある位の濃度で殺虫剤が常に充満していれば別ですが、そんなことはあり得ませんよね。
防虫剤も「混ぜるな危険」です。
実際にある有名な防虫剤で衣服との接触部分が変色するという事故があり、
メーカーが公表して対応に追われるというトラブルがありました。
できれば一銘柄で統一すれば安心ですね。
うちに来た新聞折り込み広告の一部を拡大しました。
色々種類がありますね。
効果の差はほとんどないそうです。
我が家にあったのは「タンスにゴンゴン」
これはピレスロイド系ですね。
ここで勘違いしてはいけないのは、
防虫剤はあくまでも防虫であって、
殺虫剤ではないということ。
固形の防虫剤が昇華してガスになって、
そのガスを虫が忌避する(嫌う)ということ。
忌避するだけで死なないんです。
虫の食欲がなくなるんだそうです。
以前ある殺虫剤メーカーの方の虫害についてのセミナーで聞きましたが、
一般的な洋服ダンスで、防虫剤のガスが
虫が忌避する(嫌う)濃度になるまで
充満するのにだいたい3日かかるそうです。
そこで今日は何を着ていこうかな〜、と
洋服ダンスの扉を開けたままにすると・・・。
また、ガスが充満するまでしばらくかかることになります。
また、このガスは空気より重たいので、防虫剤は必ず上の方に置く必要があります。
できればハンガーパイプより上、
衣装ケースなら全部詰め込んで一番上、もしくはフタの裏。
万が一を考えて、防虫剤が衣服に直接触れないように
紙を一枚敷いて、その上に置くとよいでしょう。
そして、ケチらずに少し多めに。
住宅事情が非常に良くなった現在では
年中虫はどこかにいます。それも年中元気で。
【この記事を書いている人】
平櫛 貴夫
（毎日屋クリーニング店 店主）
兵庫県尼崎市でクリーニング店を営んでおります。
地域の方から頼りにされ、地域に恩返しできるクリーニング店を目指し、「洗い」と「仕上げ」にこだわりを持って運営しています。
